近年、木造住宅の建材は、集成材が主流となりつつあります。
集成材とは、一般的に木材を板状に裁断し合成のりで張り合わせた木材のことであり、住宅建材として狂いが少なく強度が高いことが特徴です。
しかし、最善と思われるこの材料にも、致命的な問題を抱えるものが多く見うけられます。
例えば、この材料を用いて桶(おけ)やまな板が作れるでしょうか。
建築材料の強度の測定は、理想的な乾燥状態のもとで行われますが、実際の住宅の使用においては、経年劣化やアクシデントなどにより、結露や雨漏りが発生することが多々あります。
温暖湿潤であり、変化に富んだ四季のある日本の風土の中で、より長く、より安全に、強度のみならず耐水性能まで含めて住宅の構造用の材料を比較選定していくと、結局は昔ながらの上級な国産檜(ひのき)材が、もっとも優れた建築材料であるのではないかとの結論に至るのです。
8世紀の歴史書である日本書紀に、「檜はもつて瑞宮(宮殿)をつくる材にすべし」と記されている通りなのです。
しかも檜材は郊外の山林に育った完全な天然材料ですので、ダイオキシンやシックハウスの原因毒素も含まず環境ホルモンとも無縁です。
意味不明なアルファべットで、○○耐震工法などと称し、安い輸入建材で簡単に組み上げた住宅を、高く売る商法が盛んな時代でもありますが、我々平塚住宅は「より良い材料とより良い技術がより良い住宅を形作る」をモットーとし、その実現のための最初の一歩として、すべての柱・土台の材料をJAS認定国産1級檜材と決めさせて頂いております。